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No.15
≪今年もよろしくお願いします≫
「おはようございます」子ども達の元気な声が、もどってきました。自由研究の大きな作品を抱えて元気に登校、3学期のスタートです。
 始業式では、児童会の代表が「3学期も頑張りましょう」と全校児童に呼び掛け、学年代表の3名が冬休みの思い出と3学期頑張ることを発表してくれました。最後に6年生の伴奏で校歌を歌いました。
 3学期は、1〜5年生で47日、6年生が43日の登校日数です。とても少ないですが、この間に今の学年でやり残したこと、やらなければならないことなどのまとめをしっかり行い、次の学年への自覚と自信をつける大事な時期です。保護者、地域の皆様方のお力をお借りしながら、取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いします。

≪できる人とは≫
 今の子どもの世界で、「できる人」といったら、「成績のいい人」。一昔前?は、「スポーツが得意な人」(たとえ勉強が苦手でも)もできる人として賞賛されていたこともあったでしょう。「あの子は、勉強苦手だけどやさしいよね」という会話、今の子どもたちにあるでしょうか。今の子ども達の多くは、勉強ができる人は、他の部分もできる人、勉強できない人は、他もダメな人という錯覚を抱いてはいないでしょうか。それは、子どもを学力(学習の成績)という一面的な見方でとらえている大人の責任かもしれません。
 「勉強できない人=だめな人」は、大人の世界では、あまり関係ないことのように思いますが・・・。
 大人の世界で、「できる人」といったら、「仕事が速く正確な人」「一芸に秀でている人」「人とうまくやれる人」「前向きに物事をやりぬく人」「真面目にコツコツ働く人」などいろいろ思い浮かびます。こういった人たちの子ども時代、学校の成績がどうだったか知るすべもありませんが、「勉強できる人」=「できる人」ではないことは、確かです。もちろん学校は、子どもたちに確かな学力を身に付けさせるところですし、社会に出てから困らない力を身につけさせるところです。子どもに自分の学力を伸ばすことを目標にさせるのは大事ですが、忘れてはならないのは、本当の「できる人」になるための基礎を教えているのも学校だということです。
 コミュニケーションがうまくできない、他者の気持ちを考えられない、相手が悪いからといった自らを省みない他者批判、狭い視野での判断、常に他と比較して優劣をつけようとする意識など、こういった考え方や行動は、社会では、通用しないことを私たち多くの大人は、知っています。
 子ども達が錯覚しているかもしれない「できる人」を私たち大人や教師が言葉だけではなく、普段の生活の場や授業、人とのやり取りを通して、「できる人」の本当の意味を理解させることも私たち大人の大きな役割の一つかもしれません。人として大切なやさしさや思いやり、互いのよさを認め合うこと、助け合うこと、感謝する気持ち・・・・。学力とあわせてそれ以上に「人づくり」に職員一同邁進していく所存です。

≪求められる力≫
 算数:式の意味を説明する。
 国語:文章を比べて違いを話す。
 社会:この地方でなぜこの産業が盛んか説明する・・・。
 教科に限らず、いろいろな場面で人に説明しなければならないことがたくさんあります。わかりやすく、人に分かってもらうように説明するには、説明者自身が、そのことをよくわかっていなければうまくいきません。今、本校の子ども達も含め、日本の子ども達の実態として、このような説明を苦手とする子が多いといわれます。今までの学校教育では、説明よりも技能を習得し、数多くこなすこと、決められたことを間違いなくこなす力が重視されてきました。基礎基本、知識技能の習得ももちろん大切ですが、これからの時代、求められる力は、答えのない問いに自分の持てる力を総動員して答えを導き出す創造力、思考力、表現力、コミュニケーション力、プレゼンテーション力・・・。などです。
 そして、自分を取り巻くあらゆる環境に対して、課題意識を持ち自ら変えようとする意識を持つこと、なぜそうなるのかを考え、わかったことを伝えたいと思える子ども達を育てていかなければならないと考えます。本校の児童のアンケート結果では、こうした「話すこと」や「考えること」への意識の高まりがあり、とてもいい傾向です。さらにスキルを高めていくことが重要と考えます。

[5] 管理人 (2015/01/30(Thu) 12:0:0)

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