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No.10
≪体温の異常≫
近頃、体温調節がうまくできない子どもが増えているそうです。これは、自律神経の働きがうまく機能していないからではないかと考えられ、その原因がどこからくるのかを調査した研究者がいます。それによると、次のような生活習慣の乱れと睡眠リズムのずれが主な共通点としてみられたそうです。
・運動不足
・睡眠不足
・朝食の欠食または不十分(排便がない)
・テレビ・ビデオ視聴やゲーム時間の増加
・エアコン環境
生活習慣、生活リズムが悪いと、それまで反射的に行われてきた体温調節ができにくくなっているのです。
体温調節ができないと、どんな弊害があるのでしょうか。
「ちょっとできなかったりしただけで、子どもがカーッとなったり、物を投げるようになった」「イライラ、集中力の欠如で、対人関係に問題を生じたり、気力が感じられなくなる」
こういった行動要因の一つが、体温調節不全ということです。つまり生活習慣の乱れは、子どもたちの体を壊し、それが心の問題にまで影響しているということなのでしょう。1日の生活リズムは睡眠・食事・運動の3つのサイクルで構成されていて、これらのうちの1つでも正常でない形になると生活リズムが乱れてしまいます。自律神経をきたえ、低体温などの体温異常から脱け出すには、生活リズムを正常な姿にしていくことがポイントとなります。
さて高砂小の子どもたちの生活リズムは、大丈夫でしょうか。
(参考資料 早稲田大学人間科学部教授 前橋 明)
≪生活リズムチェックシートの活用≫
私たち大人は、子どもたちが夢や目標を実現するために一人ひとりの子どもの心と体の健全な成長を願っています。子どもたちに適切な時間配分や生活リズムについて考えさせ、規則正しい生活習慣を身に付けさせることが私たちの大切な役目です。将来自立して生きていく力をしっかり育てていかなければなりません。
先日、生活リズムチェックシート活用のお願いをしました。親子のコミュニケーションの機会でもあるこの取り組みで、子ども達が、自分の1日を振り返り、よりよくしていこうという気持ちを持ってほしいこと、親や教師が子どもの生活の様子について知り、適切な指導や励ましの声をかけ、夢や目標実現のための手助けができればと思います。お忙しい中ではございますが、1週間の生活チェックをよろしくお願いいたします。22日からの教育相談での指導資料として使います。
≪本校の研究≫
21世紀を生き抜く力を育てる学びの創造
〜かかわりの中で「確かな学び」を育てるアクティブラーニングの活用〜
今年度の本校の研究テーマと研究主題です。
本校では、昨年まで「話す力」を高めるための研究を国語中心に4年間おこなってきました。その成果として
・話すことに慣れ、自信がついてきた。
・学習に対して主体的に意欲的に取り組むようになった。などがあげられました。
その成果を受け継ぎ、さらに延ばしていかなければなりません。
その一方で他者とかかわりを持ちながら表現する力や他者の考えを取り入れながら自分の考えを再構築したりするなどの応用力が不足しているのではといった課題も明らかになりました。これは、これからますます変化の激しい21世紀の社会を生き抜いていかなければならない子ども達にとって、答えのない問いをチームで取り組み新たな答えを導き出したり、協働で物事を解決したり、新たな価値を生み出し、未来を切り開いていくために必要とされる力です。そういった力を育てるための授業のあり方について研究を進めています。学校という集団生活の場を生かし、集団の質を高めながら、個々の能力の向上を目指します。
【授業を通して培う子どもの姿】
★問いに対して自ら働きかけようと主体的に学ぶ姿
★仲間と共通の目的をもち、問いに向かって挑戦する姿
★既習の知識や技能を総動員して共同的に仲間と練りあう姿
★自分の意見や考え方を発信し、相手の感じ方や考え方を聞く姿
★仲間とのかかわりにより深まった学びを自分の学びとして振り返る姿
「知っている」から「わかった」「できた」へ
・学習前の自分と学習後の自分の成長(変容)に気づく。
・教師や仲間に認められる。受け入れられる。気づかされる。
[20] 管理人 (2015/10/07(Wed) 14:05:05)
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