北海道室蘭市立高砂小学校
No.17
≪生活科・総合的な学習の時間の充実に向けて≫
 生活科や総合的な学習の時間は、子どもが何か新しいことがわかり、人に伝えたいと思うような機会を設定できる活動です。このことは、国語や算数などの教科の学習にも通じるところがあり、学習に取り組む姿勢、意欲や学力の向上によい効果をもたらすといわれています。一人一人の子どもが、社会へ目を向け、自分ごととしてとらえ、様々なことへ疑問や課題意識を持つこと、答えのない問いに果敢に挑戦し、チームで最善の答えを導き出す力を付けるには、生活科において自立の基礎を培うことを基盤に、総合的な学習の時間をより発展充実させることが重要と考えます。
 次年度の本校の重点課題の一つに生活科、総合的な学習の時間の充実を掲げました。そのねらいにより強く迫っていくためには、生活科、総合的な学習の時間の大きな見直しが必要と考えています。見直しの視点として重要なのが学年の発達に応じたねらいをより明確にすることです。学年ごとのねらいやテーマを設定し、系統的にステップアップしていかなければなりません。
 総合的な学習の時間の取組みの一つであった、高砂フェスティバルは、2年生から6年生まで同じねらい、テーマで行われてきた活動だったため、全校が同じ日に一堂に会して行うことができましたが、各学年のテーマやねらいをそれぞれの学年の発達段階に合わせて設定するため、活動時間や内容が学年で大きく異なり、全校一斉に同じことに取り組むことは難しくなります。高砂フェスティバルで培われる力は、今後は、2年生の生活科の学習で培い、1年生や地域の方を招待したり、自ら創造する喜びを味わったりしながら、3年生以降の総合的な学習の時間の基盤となる力を身に付けていくことになります。

≪総合的な学習の時間のイメージ≫
 総合の主なテーマは、環境、福祉、文化伝統、食、情報、防災安全など社会で解決が求められている切実な問題になります。これらのテーマを各学年で1つか2つ取り上げ、活動していきます。

環境をテーマにした総合学習の活動例
テーマ【環境】「○○川の未来予想図は?」
@テーマについてのガイダンス
A調べたいことを決める
Bしてみたいことのグループごとに活動する
C川の様子を調査し紹介する
D地域の方から昔の川の様子・環境保全活動の話を聞く
E川の調査をする
F川の環境調査結果報告会を開く
G自分たちの生活と環境について考える

 子ども達が主体性・創造性・協働性を発揮し、思考錯誤しながら学習対象(テーマ)とのやり取りを通じて、複雑に入り組んだ社会や生活の諸問題を解き明かすダイナミックな活動が期待されます。


≪学校評価の結果について≫※実際の学校便りには表(数値あり)を掲載
 評価項目全19項目のうち、教員評価、保護者の評価の両方、またはどちらかの評価が、低かったものを今後の課題としていきます。
 学校評価委員会、学校関係者評価委員会でもこれらの項目を中心に話し合われました。

その結果、次年度の重点課題を次の5点としました。
1.わかる授業の構築
2.生活科・総合の時間の充実
3.児童理解と家庭との連携の充実
4.幼小中近隣校との連携推進
5.体力向上と望ましい食・生活習慣の構築
これらの具体的改善策を今度中に職員で決め次年度の実践につなげます。

管理人
2015/03/21(Sat) 16:18:41


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