北海道室蘭市立高砂小学校
■No.6
≪我慢するということ≫
少子化の昨今、大人は子ども達に辛抱すること、我慢することをどれくらい経験させているでしょうか。
人は生活していく中で、我慢しなければならないことが山ほどあります。自分の思い通りになることの方が少ないと言っていいかもしれませんね。決まりやルールを守ることも我慢の一つです。その我慢ができないとき、きまりやルールの無視になり社会の秩序は守られず大変なことになります。
さて、『早期離職者』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。せっかく就職できたのに仕事についていけず、すぐに辞めてしまう若者のことです。こういった若者が増えているという現実は、企業の大きな悩みの一つになっているそうです。
『辞める』という選択肢を安易に選ぶのではなく、仕事がうまくいかないことを課題としてとらえ、粘り強く解決策を探っていく力、他者と向き合い、思いや悩みを伝え、自ら道を切り拓いていこうとする力に欠けているということ、『辞める』という結論を出す前に辛抱、我慢ができないということでしょうか。
辛抱すること、我慢することは「その先にある課題を解決するための考える時間」が保証されるということだと思います。もちろん理不尽な仕打ちや人権に関わることなどに対しては、辛抱、我慢の必要はありませんが、困難に出合った時、辛抱し我慢しながら次の手を考えていこうとする前向きな力は、これからの社会でも必要な力です。その力を身につけさせるためにも私たち教師や大人は、その前提になる辛抱する、我慢する経験を子どもから奪ってしまわないようにしたいものです。
≪交通安全教室≫
今年も交通安全教室が行なわれ、低、中学年はグラウンドの模擬道路で、横断歩道の渡り方や自転車の乗り方など、交通指導員さんの指導を受けながら、命を守るための大切な学習ができました。
高学年は、体育館で自転車の危険に関するDVDを見ながら学習し、日頃の自転車の乗り方を振り返る機会となりました。最近も道内の小学校で、スクールバスを降りた直後に車にひ
かれて亡くなるという悲しい交通事故がありました。子どもだけで道路を歩いたり、自転車に乗ったりする機会も多い中、一人一人が、細心の注意を払い、絶対に事故に合わないよう今後も繰り返し指導をしてまいります。ご家庭でも一言声掛けをお願いします。
≪港ふるさと体験学習≫
室蘭市の事業として毎年行われている「港ふるさと体験学習」。今年も4年生が、室蘭海上保安部、室蘭水族館を訪れ学習してきました。雨のため地球岬灯台には、残念ながら行けませんでしたが、それぞれの場所で、ロープ結び体験や巡視艇内部の見学など、そこで働いている人とのふれあいを通して様々な体験ができました。自分たちのふるさと室蘭のよさや魅力を実感し、地元を愛する心が育ってほしいですね。
≪体力テスト≫
全国的な調査の一つ体力テストが、先日、全学年で実施されました。体力テストは、50m走、ソフトボール投げ、立ち幅跳びなど8種目を決められた方法で実施し、個人の走力や持久力、投力、瞬発力、握力、柔軟性などを調べます。8種目すべてを行うのは、4年生以上で3年生以下は、学年に応じてできるものを選んで実施しました。
5年生は、全国の調査学校が測定結果を報告するため全国の5年生の傾向が後日示されます。最近は全国的に昔と比べて体力が落ちているという結果が出ていますが、本校の子ども達はどうでしょうか。運動習慣のある子とそうでない子では、やはり差が出る傾向にありますが、結果や差に一喜一憂することなく、一人一人が自分の体に関心を持ち、生涯にわたって健康で過ごすための意識を高めるきっかけにして欲しいと思います。
管理人
2015/07/02(Wed) 00:00:00
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